(バイリンガル、バイカルチュアルの日系アメリカ人、JE 担当のコーナーです)

日本には古くから伝わる迷信や、縁起が悪いといわれることがいろいろあります。「夜口笛を吹くと蛇(ドロボウ)が出る」「夜、爪を切ってはいけない」「ご飯にお箸を刺してはいけない」などは、誰もが知っているでしょう。

英語圏でも数々の迷信があります。迷信は英語で "superstition" といいます。日本で広く知られる外国由来の迷信もいくつかあります(例えば13日の金曜日は不吉な日)

[文化的背景]

言葉の文化的背景には宗教、歴史、政治、経済など様々なものがあります。迷信もその内のひとつです。言葉の文化的背景を理解すると、それまで気付いていなかったことがたくさん見えて来たり、理解できなかったジョーク(※)や映画の台詞などが解るようになるでしょう。英語をより深く理解する為には言葉だけではなくて、文化も同時に吸収していく必要があるのです。
このコーナーでは、英語圏で広く一般的に知られている superstition や、それにまつわる「おもしろ話」などを紹介していきます。

多くの、いわゆる「アメリカン・ジョーク」は日本人に通用しないか、バカバカしく受け止められてしまいす。反対に、日本人にウケる冗談やギャグは、アメリカ人にも通用しないことがよくあります。ダジャレの面白さが翻訳によって失われてしまうのは当然ですが、そうでない場合は文化の違いがユーモアのセンスの違いなのです。

当店で取り扱う「ブック・バグズ・フォニックス」のマニュアルには絵本の日本語訳だけでなく、ちょっとした おもしろ知識 や解説も載せてあり、お父さんお母さんもご一緒に楽しみながら英語の文化を理解していただきたいという願いが込められています。

 
   

  “Break a leg!”(足を折れ!)
英語で他人の幸運を祈る時 “Good luck!” と言います。ニュアンス的には日本語の「頑張って!」と似ていて、同じような場面で使かわれます。
日本でほとんど知られていないのが “Break a leg!”(足を折れ!)という表現です。のろいの言葉にも聞こえるこの表現は、実は“Good luck!”(幸運を祈る!)と同じ意味を持ちます。
由来は定かではありませんが、一つの説では(反対語論)幸運を祈っても悪いことが起きるなら、反対に悪いことを祈れば良いことが起きるだろうという心理に基づいているようです。
 
 

また昔、舞台劇の閉幕時に、観客は気に入った俳優を目がけてお金(チップ)を舞台に投げ入れました。それを拾うのに俳優はしゃがみます。つまり「足を折り曲げる」必要があったため、舞台俳優の間では「良い演技を祈る」という意味で使われていました。
つまらない劇、演技の場合は、腐った野菜などが投げ付けられたそうです!
時代とともに変化したこの風習は、お金や野菜が花に替わり、最初は舞台に投げ入れられていた花も やがて手渡されるようになりました。

受験生に禁句な「滑る」も、英語的に幸運を祈るなら「滑ってごらん」でしょうか?でもやっぱり、日本では、流行りそうもありませんね。

[おもしろ話]
「滑る」といえば、私(J.E.)は高校生の時に初めてスキーを経験しました。
5泊6日の初めてのスキー旅行です。
出発前日に、経験者の友人に巧く滑るためのアドバイスを求めたところ、最後に言われた言葉は“Break a leg!”でした.......ははは(冷汗)
結果は、最終日に上級者向けの坂を滑って(というか転がり落ちて)膝を捻挫しました(笑).....友人のおまじないが効いたやら効かなかったやら。

 
   
 

■不吉とされている番号
西洋の文化で「13」は不吉な番号とされています。
特に月の13日が金曜日と重なると それを 'Black Friday' と呼び、何かの不運に見舞われるかも知れないと思い込む人も少なくありません。迷信など信じない人でも、実際に 'Black Friday' にちょっとした不運に見舞われたりすると、"Well, it's Black Friday, you know."(今日はブラック・フライデーだからしょうがないか)と軽く流すでしょう。

[おもしろ話]
アメリカのほとんどのビルには「13階」が存在しません。つまり「12階」の次が「14階」になるのです。ホテルでは13号室がない場合もよくあります。
最近建てられたビルには「13階」がある場合も多いですが、13階にあるアパートやオフィスなどは未だに借り手を探すのが大変だそうです。また13階にある物件は相場よりも安く売買されることがあり、それを逆手に取って一儲けしている不動産屋さんもいます......13階にある物件を安く買い取り、アジア人など文化の異なる買い手に通常の相場で売る.....いろいろなところにビジネスチャンスがあるもんです(笑)

 
       
 

■「鏡を割ると7年間の不運に見舞われる」
別の言い方で、「割れた鏡を覗き込むと、割れた破片の数の年数だけ不運に見舞われる」とも言います。

[おもしろ話]
有名な教材で、あるキャラクターが割れた鏡の前でボ〜と立っているカードを見たことがあります。
なぜ鏡の前に立つのが彼なのか.......?それは彼が、おっちょこちょいで、いつもドジをしているキャラクターだからなのでしょう。
つまり、言語の背景にある文化を理解していると、それまでは気付きもしなかったことが色々と見えてきて、洋画でも、アメリカン・ジョークでも、より深く楽しめるようになるのです。

 
   
   
     

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